イノウエ商店日記

釣りとSUPとソトアソビ。仕事や思うことをゆっくりと

草垣群島ロックショア 3月(29.30) 春色?始まった?

なにかと忙しい年度末にもかかわらず、3月の草垣群島調査へ
行ってきました。
1月、2月の事もあり今月も大きな期待と多少の不安を持ちながら。

今回のメンバーは今年皆勤賞のおなじみU字君と年度末で忙しくても
強行参加のKゾノ君。
実は出航3日前まで1人で行く覚悟はしていましたが、何とか3人で
行けるよう都合を付けて貰っての遠征!!


出航3時間前に福岡のM岡氏より入電
『まさか今日の草垣イノウエさんたちじゃないよね?』
『えっM岡さんもっすか』
かなりな偶然に、あわよくば2か所の瀬で
調査が出来ると企む。
電話も通じない草垣の瀬の上は1人では何かの危険があったり
最悪、怪我をした場合でも同磯者がいてくれれば心強い。
なによりトカラの磯以来のM岡氏と釣りがしたいとの思いもあり
港に着きM岡氏と対面。
『1人で瀬に上がりますか?』
『一緒にのる??』
『うんうん。是非お願いします』
と速攻で同磯決定!!


出航時間はいつもと同じ午前1時。海上ベッドにゆられての約3時間半

エンジンのスローダウンを合図に外に出る。
月明かりの照らす見慣れたはずの島々は、やはり何度来ても
初めて来た時と同じ期待や興奮を与えてくれる。

いつものようにまだ暗いうちに瀬に渡り、いつものようにタックルを準備し
いつものようにアジをホタりこもうとすると辺りが少し明るくなってくる。
日の出が早くなっている!もう春なんだと確認!

日が明けだすとそこには前回とはガラリと変わった風景が目に入る。
足元を見るとおびただしいベイトフィッシュ
目線を上げるとカツオ鳥があちこちで突っ込み、時折大きなスプラッシュが
上がる。

今回はターゲットをカンパチに絞りジグメインで広範囲を探るが期待とは
裏腹に反応は得られずあっさり朝マズメを外す。
同磯のM岡氏も良型イシダイを狙うがアタリはあるものの
ナカナカ喰いが渋い様子だがその中でも何とか喰わす。


瀬代わりのタイミングを迎え別渡磯組の状況もどうか船長に尋ねてみるが
イマイチ良くない様子でこの後瀬代わりをするとの事。





2か所目に上がる。
潮がガンガン走る瀬に乗り、ジグから開始するも反応はなく
時間だけが過ぎて行く。

ジグをしゃくる合間にポッパーやダイビングペンシルなど色々と試してみる。
潮下にミノーを投げ潮に投げリトリーブ中、その時は突然訪れた。
自分より20m~25m先のミノーめがけて茶色い魚体が喰いあげ反転した
デカイッ』おもわず1人で声を上げる。
その魚体は少なく見積もっても20kgを超すであろうカンパチだ!!
反転した瞬間10kgちょっと掛けていたソルティガLD40のドラグが滑るように
出て行く。どうにか止めないと左側に走られれば自分も移動が出来なくなる。


レバーをひとつ上げ約13kgのテンションをかけると、どうにか1度止まるも距離を
詰めようと自分が近づいた隙にまた走られ、左側に回っていく。
自分も限界まで左側についていくもこれ以上はスリットが邪魔をして進む事が出来ない。
手にはラインが擦れる感覚は伝わってきている。ラインを出すか頭をこっちに向かすかを
考え一か八かラインを止める事を選択。
もうここで勝負をかけるしかないと判断しドラグレバーをもう一つ上げフルリフトに
入ろうとした時、パツンとラインが切れる感触があり後ろへ尻もちをつく。
フロロからのブレイク。

完全敗北!!!
思考回路は停止し、うなだれる様に座り込む。
PE8号・磯ハンター20号20m・フロロ150LB15mのラインシステム
今回は飛距離を優先しSSアシストは入れずのシステム。
ラインを出すべきだったのか、もう少し早く勝負をかけるべきだったのかは
今になっても分からないが、自分が近づいて行った時に隙を与えたのは間違いない。
同じシュチュエーションでもこのサイズの魚を捕れる人は必ずいる
ただただ自分の未熟さを痛感する勝負になった。
気を取り直し再開するもワンチャンスのみで回収の時間になり1日目の釣りは終了。

M岡さんは夜はアラ狙いで磯に残るとの事で
自分たち3人は明日の朝にそなえ船中泊をする事に。

船に戻り別渡磯に話を聞くと
『かんぱちヤバかったッス』
『カスミいたよ~』と....良型のカスミを釣っております。

カンパチも10匹単位で追いかけてきたりと魚は沢山いて
バラシも多数あったとの事。
Kゾノ君も大型カンパチをかけるも惜しくもブレイクで悔しい思いをした。










次第に夜が更けて行き、船釣りしたり、休憩しながら朝を待つ。
いよいよ2日目残すところ4時間。
2日目は3人での渡磯
早々とU字君が魚をかける。沖で掛けたため少々余裕があるようだが

ロッドは徐々に絞り込まれる。ポンピングをしながら寄せて残り20mくらいの所で
痛恨のフックオフ。


続いて自分にもヒット。難なく寄せるもさすがはカンパチ!!5kg弱のサイズだが
瀬際の突っ込みはやはり強い。このサイズでも疲れる。
今回はこれを持って終了となりました。




途中で別れたM岡氏を迎えに行くと、魚の気配は無く手ぶら。
あ~ダメだったんだなぁと思っていると
『見た?』『何をですか?』『クーラー』『ん?』
『デカッ!!』


真夜中に1人でランディング。経験値が違います!!
もう一本同じサイズを浮かせたそうですがギャフ打ちで痛恨のフックオフ(T_T)


今回の草垣群島はめっきり春の海に様変わりし、次回遠征以降に期待が出来る結果
になりました。
でっかいカンパチに挑戦する方随時募集中です!!






(悔しくて翌日、クーラーの匂いを嗅ぎに来た珍満将軍の図)